~正常な頚椎カーブを見つけたのはDr.ピアース~
「ストレートネック」と聞くと、多くの方が「首の骨がまっすぐになっている=悪い状態」と思われます。
しかし、本当に“まっすぐな首”が悪なのか?
実は、この考え方の背景には、ある一人のカイロプラクターの発見が関係しています。
それが、Dr.・ピアース(Dr. Pierce)。
彼が導き出した「理想的な頚椎カーブ」の理論こそ、現代の姿勢・神経学にもつながる大きな鍵となっています。
Dr.ピアースが発見した「正常な頚椎カーブ」とは
アメリカのカイロプラクティック界で知られるDr.ピアースは、
数多くのレントゲン分析を通して、人間の頚椎には最も神経の流れがスムーズに保たれる理想的な角度があることを見出しました。
そのカーブとは――
首が前に軽く反った**前弯カーブ(カーブの角度は約30〜40度)**です。
このカーブがあることで、
- 頭の重さ(約5〜6kg)を自然に支える
- 脳から全身へ伝わる神経の流れをスムーズに保つ
- 筋肉や靭帯への負担を最小限にする
といった、身体のバランスが整うことがわかっています。
ストレートネックが引き起こす問題
ところが現代では、スマートフォンやパソコンの長時間使用により、
この頚椎カーブが失われた「ストレートネック」の人が急増しています。
頚椎のカーブがなくなると、
- 首や肩のこり
- 頭痛やめまい
- 手のしびれ
- 自律神経の乱れ
といった不調を引き起こす原因になります。
つまり、「首の形」が変わると「神経の通り道」まで圧迫され、全身の働きに影響してしまうのです。
ピアース理論のすごさ
Dr.ピアースは、ただ骨の形だけを見るのではなく、
「神経の流れ」を重視した頚椎分析法を確立しました。
その考えは、今日の**神経機能に着目した施術(バイタルリアクトセラピーなど)**にも受け継がれています。
つまり、首の形をただ「矯正」するのではなく、
神経が最も自然に働ける角度へ導くことが、本当の意味での“整える”ということなのです。
まとめ
ストレートネックの本当の問題は「見た目」ではなく、「神経の流れ」にあります。
Dr.ピアースの研究が教えてくれたのは、
正しいカーブこそが、脳と身体をつなぐ“最適なライン”だということ。
姿勢の乱れを感じたときは、首の形だけでなく、
その奥にある神経のバランスを整えることを意識してみてください











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